「チルノ見参」で99回遊べ
どうもazyです。
今回は同人サークル「クロスロッジ」様製作の東方project二次創作PC用フリーローグライクゲーム「チルノ見参」の話をします。
正確には「不思議の大冒険 チルノ見参2!+ 1」というタイトルで、2はDL販売されていて1がフリー配信されています。
しかし販売形式とか2の事まで語るとややこしくなり、ツー・ラビッツ・ノー・ラビットのコトワザ通りの有様になるのでここでは「1」の話だけをします。「2」についてはそのうち記事にしましょう。
こちらがチルノ見参公式ページURLです。
チルノ見参はローグライクと呼ばれるジャンルで、より正確に言うならばトルネコやシレンのような不思議のダンジョンに潜るタイプのゲームです。(「ローグライク」と敢えて区別し、なおかつ説明を簡単にするためここから先は「不思議のダンジョン系」と呼びます)
世の中には沢山の不思議のダンジョン系が溢れ、どれをやっても似たようなやつばかりで本家本元のトルネコとかシレンとかやってればよくね? となる事がよくあります。
しかしチルノ見参は氾濫する不思議のダンジョン系の中でも独自の輝きを放ち、なおかつ丁寧な作り込みとバランス調整がなされている素晴らしいゲームです。
「カード」を装備し強くなる
チルノ見参の独自性。それは「カード」というアイテムの存在です。
これは武器であり、盾でもあり、腕輪でもあり巻物でもある万能アイテムです。
ぶっちゃけて言うと「ディアボロの大冒険」でいうDISCとほとんど同じようなシステムなのですが、私はディアボロをやったことがないためそこら辺の説明は省きます。
そしてもう一つ重要なのが、「チルノ見参」が東方projectの二次創作ゲームであるというところです。
東方をよく知らない人は読み飛ばしても構いませんが、紅魔郷から星蓮船までのキャラクターのカードが存在し、その1つ1つに効果が設定されています。これにより嫁のカードを徹底的に鍛えて使う、などの遊び方も生まれてきます。
また、キャラカードごとに固有BGMまで設定されているという豪華っぷりで、装備することでそのキャラにちなんだアレンジ曲が流されるステキ仕様となっております。
プレイヤーはチルノちゃんを操作してダンジョンに潜っている最中にこのカードを何個も拾うことになります。
カードにはそれぞれ「攻撃力」「防御力」「装備した時の印効果」「アイテムとして使用した時の効果」「修正値」が設定されていて、チルノちゃんは「攻撃装備枠」「防御装備枠」「なんでも装備枠」にカードを装備します。
カードの「攻撃力」は「攻撃装備枠」に装備した時に発揮され、チルノちゃんの攻撃した時の威力に反映されます。防御力も似たような考え方でOKです。
「装備した時の印効果」は他の不思議のダンジョン系での「印」の概念と同じで、装備すると何らかの特殊能力なりが発揮されます。
「アイテムとして使用した時の効果」ですが、カードは装備品であると同時に消費可能アイテムとしての側面を持ちます。説明欄に「部屋全体を攻撃する」と書いてあるカードをアイテムとして使うと、「修正値」を消費して巻物みたいな効果を発揮してくれるのです。
何でもかんでも装備する
チルノ見参の独自性2。それは「なんでも装備枠」にあります。
なんでも装備とはその名の通りなんでも装備できるシステムのことで、装備カード以外に草だろうが巻物だろうが腕輪だろうがおにぎりだろうが全てのアイテムを装備できるのです。
しかも嬉しい事になんでも装備枠に装備したアイテムの印効果が全て発揮で来るので、お手軽簡単にチルノちゃんを強化できるのです。
このゲームのアイテムにはたいてい印効果が設定されていて(杖と巻物と壺は例外)、例えば命の草をなんでも装備すると「命」印の効果が発揮されて最大HPが上昇します。
テキトーに拾っただけのアイテムでも、とりあえずなんでも装備していれば印の恩恵を受けることができます。そのためにアイテムの取捨選択の楽しみが生まれるというワケです。
こういうおいしい話を聞くと
「Amazing! それならずっと強いアイテムを装備してればいいじゃーん!」
と考える方が現れるのも無理はありません。しかし、そうは問屋が卸しません。
何でもかんでも凍結する
そしてここからがチルノ見参の独自性3。アイテム凍結システムの説明です。
チルノちゃんは氷の妖精なので、当然冷たいです。その冷気はアイテム欄の中にも影響を及ぼし、ダンジョンを潜っていくうちにアイテムが完全凍結を起こしてしまいます。
アイテムが凍結してしまっても、それでダメになってしまうわけではありません。消費する分には問題なく使用可能です。
アイテムが凍結してしまうとなんでも装備が不可能になってしまい、既に装備していても強制的に外されるのです。
なので、低層で強い腕輪を拾ってもしばらくすると装備不可能になり、何か代替物を見つけるしかなくなります。凍結したアイテムの解凍手段も存在しますが、たくさんは用意できないので先を見越したアイテム管理が重要になってくるのです。
また、カードが凍結してしまっても攻撃と防御装備は変わらず可能なので、何をメイン装備にするか、という選択も楽しみの一つです。
まさに主人公がチルノちゃんだからこそ生まれた要素であり、アイテム管理に直接関わってくる奥深いシステムです。
トルネコやシレンにはないチルノ見参オリジナル要素を1から練習するために、解説付きのチュートリアルが備えられているので安心です。
ゲームテンポも非常によく、敵味方がサクサクと動いて遅延なども発生しないので、かなり軽快にゲームを遊ぶことができます。敵の攻撃エフェクトでいちいちゲーム進行がストップしたりするようなことも無く、部屋全体に攻撃するアイテムを使うと敵がいっぺんに倒れるので爽快感が違います。
チュートリアルを越えた先にある手ごわいメインダンジョンクリア後にはもっと不思議のダンジョンも存在し、なかなかのボリュームとなって立ちふさがるでしょう。
そして、チルノ見参が気に入った方はチルノ見参2にチャレンジしてみてもいいかと思います。
2は1からさらにパワーアップしており、システム周りの親切さがアップしていたりしてもっと遊びやすくなっているのです。2はすごい。
しかし2は今は説明しない事にしているので、まずはチルノ見参を遊んでみましょう。